2014年3月4日火曜日

Haxe 事始め(1) OpenFL でサンプルを動かしてみるまで

仕事柄様々な技術に触れることが多い。

そんなわけで、突然だけど、 Haxe をやってみようかなと思った。

(1) で終わってしまった RSpec 周りの記事は、来年までに拡充したい。多分。

Haxe って何?


マルチパラダイムな汎用プログラミング言語で、 Haxe をコンパイルすることで C++ や ActionScript, Javascript のコードが生成できる。
パフォーマンスが素晴らしいわけではないけど、工夫次第でどうとでもなりそうな感触があって可愛い子だ。
あと、強めの型づけだったりするのだけど、逆に、バグを起こしにくくしている気がする・・・ので、コードを書いて確かめていきたい。

あまり他のブログとかで触れられていない気がするけれど、もう一つ、個人的に素晴らしいと思った特徴がある。

それは、開発環境の整備が容易だということだ。

例えば、ruby などは Windows 上に開発環境を作ることが絶望的に面倒くさい。と、いうよりも LL の開発環境と Windows との相性はすこぶる悪い。
Java や C++ は開発環境のスタンダードがあるが、そもそも気軽に開発をスタートできるような言語ではない。 VisualStudio 高いし。。。

一方 haxe は自動インストーラが、なんと標準で用意されている。 windows でも、 mac でも。

個人的に Windows8 と Mac OSX で haxe をインストールしたが、インストーラを使えば何も迷うことなくインストールできた。

すこぶる便利な世の中になったと思う。

この記事の目標


さて、この記事では、その Haxe を使った開発キット OpenFL の紹介をしていきたいと思う。


マルチプラットフォームな開発キットとして OpenFL というものがある。

これを使って、何かゲームを作ってみようと思うのだけど、まずはサンプルを動かすまで見ていこう。

ゲームの開発自体は HTML5 でやり、同じコードを様々な環境に移すとどうなるか、ひとつづつ見ていきたい。

OpenFL のインストールまで


これもインストールがものすごく簡単だ。

インストールページを見てほしい

ほら、簡単でしょ(^^ と、思わず顔文字を出したくなるくらいに簡単だ。

OpenFL でサンプルを動かすまでに


  1. Haxe のインストール
  2. lime のインストール
  3. OpenFL のインストール
  4. プラットフォームのセットアップ

と4ステップが必要だが、それぞれ

  1. そのページにある windows って書かれたリンククリックして、ダウンロードできる exe を実行するだけ
  2. そのページに有る2コマンドを cmd.exe か powershell あたりで実行するだけ
  3. そのページに有る1コマンドを cmd.exe か powershell あたりで実行するだけ
  4. そのページに有る1コマンドを cmd.exe か powershell あたりで実行するだけ

で、できるのだ。

嘘だと思うでしょ?

例えば、 lime setup windows をしてみたらどうなったか、スクリーンショットを見てほしい。



そう。必要なら、半自動的に VisualStudio を持ってきてくれるのだ!!!

mac で iOS アプリを作ろうとした時、ないなら XCode のダウンロードページを開いてくれるし、
android アプリを作ろうとした時、みんなが悩む android コマンドや ndk をどこに置くのか、どこから持ってくるのかも、自動的にやってくれる!!

ちなみに著者は、公式ドキュメント通り、 windows 用のセットアップを終わらせた。

Flash と HTML5 のセットアップは特に必要ないので、ここまでの作業で HTML5, Flash そして Windows アプリの開発まで出来るようになったということになる。

サンプルの実行まで


上のステップ 3 まで終われば、サンプルを動かすことまでできる。

lime create openfl:PiratePig

で動かせるサンプルが作れる。
まず、ビルドをするためには lime build TARGET を実行する必要がある。
早速試してみよう。

cd ./PiratePig
lime build html5

著者の環境では、これでエラーが起きた。

Error: Could not find haxelib "actuate", does it need to be installed?

こんなエラーだったので haxelib install actuate してから、もう一度ビルドを実行。今度は成功した。

コマンドラインから実行もできる。

lime run html5

これで実行可能だ!

そして、 html5 を flash に変えることですぐに flash アプリが、 windows に帰ることですぐに windows アプリが作れる。

次回は、 OpenFL の基礎機能を見て行きたいと思う。

それでは。また。

1 件のコメント:

  1. 助かりました。
    html5,windows,androidで試してみましたけどすごいですねコレ。
    すんなり3つとも動きました。

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